ロックフィッシュ図鑑①:アイナメ・クジメの生態、習性、シーズン、シーズナルパターン

ロックフィッシュとは?

ロックフィッシュとは直訳すると「根魚」(ねざかな)

海の中の岩礁帯(根と呼ぶ)を住処としている魚たちの総称を指します。

代表的な種類はカサゴ類、アイナメ類、メバル類、ソイ類、ハタ類がいます。

 

根魚一覧

 

ロックフィッシュの生態を知ること

釣りをやっていてある程度の技術がついてくると中々釣果を伸ばせなくなる時期がきます。

今後さらに釣果を伸ばす方法は色々あると思いますが、なかでも重要になってくる要素は

「魚の生態」を知ることだと思います。

 

100%正確なキャストができ、かつ完璧なロットアクションができるとしても魚が居ないところを攻めていても魚は釣れません。

そこで今この時期に魚はどこにいるのかを知る事が重要になってきます。

 

私が知る限り、プロの方や釣りが上手な方は、とにかく「魚の生態・習性」の知識が豊富です。

経験の差もあるのかもしれませんが、魚の生態を考慮した上でのアプローチが上手いです。

 

なので魚を釣る上でその魚の生態や習性をある程度知っておく必要があります。

ここではロックフィッシュの生態や習性を紹介していこうと思います。

 

生態の一環として私が飼育しているロックフィッシュ水槽の動画があります。

興味のある方はご視聴してみてください

捕食シーンなども少し収録されています。

 

アイナメ

アイナメ

生態

全長:30cm~60cm

アイナメはカサゴ目アイナメ科に属する魚で他に、ホッケやクジメ、ウサギアイナメなども同じ属種となります。

特にクジメとアイナメは外見が似ていることから混同して扱われていることがあります。

クジメの説明のときに詳しく解説いたしますが尻尾や側線の数で見分けることができます。

またロックフィッシュ釣りに精通している人たちは見ただけで見分ける人たちもいます。

SANYO DIGITAL CAMERA

上の魚がクジメ。下がアイナメです。

 

生息域は国内の広い範囲に生息していますが、寒流色が濃く親潮の影響を受ける水域に魚影が濃くなり、また大型化します。

つまり日本列島においては北に行くほど魚影が濃くなり大型化する傾向になります。

東北北部や北海道では全長60cmを越えるモンスターサイズも釣れます。

 

 

基本的には昼に活動し夜は根に戻る習性があるが時期やベイトのタイミングで夜行性になる時期もあります。

また夜に釣れる個体は大型が多い。多くのロックフィッシュ同様に岩礁地帯やテトラ帯などのストラクチャー周りに生息します。

また地形に変化があればサーフにも淡水の混じった河口域にも出没します。

 

他のロックフィッシュとくらべアイナメは「水圧変化に強い」という点があります。

アイナメは浮き袋が無い為、水中に浮いていることが出来ない反面水深100mから陸上に引き抜かれても浮き袋に負荷がかからないためヒットから取り組みまで暴れ続けるパワーを兼ね備えています。

 

 

またファイト時にアイナメ特有の「首ふりダンス」と呼ばれる激しいファイトが人気のある要因です。

 

アイナメが釣れるシーズンは?

アイナメのシーズンを以下の表に示します。

アイナメシーズン

東北基準のシーズン表ですがアイナメは基本的に水温が15℃~18℃近辺で活性があがり釣れる様になります。以下に各月のシーズンの特徴を示します。

 

1月

1月は寒波が来るたびに海水温が下がっていきアイナメの活性もどんどん落ちていく時期です。

いわゆる「シーズン大詰め」の時期です。

しかしこの時期は数こそ釣れない時期ですがスポーニングから体力が回復したモンスタークラスのアイナメが釣れる時期です。

しかし上で述べたようにアイナメの魚影数はとても少ないのでなかなか釣れない時期には変わりない時期です。

1月のアイナメ釣り方→(※後ほど更新します)

 

2月

1年を通して水温が一番低くなる時期です。

そのためアイナメのほとんどは越冬するためにディープエリア(水深50m~100m)へ移動してしまうため正直おかっぱりから釣るのは1年の中で一番難しい時期です。

しかし全く釣れないのかというとそういうことも無く、少数ですが水温が低くなっても水温に耐えれる大型のアイナメがシャロー&ミドルエリアに残って居ます。

また珍しくこの時期から5月くらいまで夜にアイナメが釣れる時期となります。

 

2月のアイナメ釣り方→(※後ほど更新します)

 

 

3月・4月

季節的には春を迎える3~4月ですが海の中はまだ真冬状態。

なのでまだアイナメが渋い時期となります。

 

東北はこの時期は鮭の稚魚が回遊し夜にミミイカが常夜灯周りに集まりだすため、それを狙って大型のアイナメが夜に活動してくるためナイトロックという状態ではハイシーズンを迎えます。

しかしベイトがいない漁港にはほぼアイナメがいないのでポイントの選び方も重要になります。

また日中に攻める場合は水温の上昇があがりやすく(日射時間が長いところ潮の流れが速くない等)水温が下がりにくい(雪シロが流れ込んでこない)所を攻める必要があります。

 

3・4月のアイナメ釣り方→(※後ほど更新します)

 

シェアしてもらえると感激です(*^^*)

1 個のコメント

  • ABOUTこの記事をかいた人

    岩手県一関市出身。 秋田・岩手をメインに釣りをやっています。ロックフィッシング・シーバスフィッシング・バス釣りをやっています。 釣りの他に釣魚の飼育・アクアリウムも20年ほどやっています。 釣りや魚の飼育方法について主に記事を書いています。