こんばんわ!
2015年11月15日一関上州屋で
ロックフィッシュのスペシャリスト「ハンター塩津氏トークライブ」が開かれました。
憧れの塩津さんが地元の上州屋に来るということで行ってきました。
トーク内容もためになるお話からマニアックなお話までたくさん聞くことができました。
今回はこのトークライブで塩津さんがお話した内容を覚えている範囲でご紹介したいと思います。
今シーズンのロックフィッシュの傾向
塩津さん曰く
今期の東北のロックフィッシュのシーズン傾向は例年通り水温が下がってきており、現在第1陣のアイナメがスポーニングが終わり、オスは産卵巣(ネスト)を守り、第2陣もノッコもうとしている状態で、スポーニングエリアにはアフターもプリの個体もいる状態となっているそうです。
また例年と違い今年は30~45センチ代の魚はよく釣れるみたいですが、50cmクラスがなかなか釣れていない状態だそうです。
塩津さんでも今期は45センチサイズがアベレージサイズだそうです。
その他に今年はクロソイがたくさん釣れているそうです。漁港でナイトだけでなく日中でも釣れているそうでまたサイズもそこそこの型がでているそうです。

現状から手っ取り早くレベルアップするために
まず始めに塩津さんから
「手っ取り早く釣果を伸ばす方法」を教えてくれました。
現状1日5,6匹の釣果で、これをさらに2,3匹でもさらに釣果を増やしたい!
こんなとき自分の技術でどこをレベルアップするのが一番手っ取り早いかというと、、
「飛距離を伸ばす事」
だそうです!
東北は現在ロックフィッシュのハイシーズンに突入しており、終日釣り人が磯や堤防にはいります。
そんな中限定された足場でどれだけ竿抜けのポイントを攻めれるかが釣果に大きな差がでるそうです。
例として以下に2種類の人がいるとします。
①100%正確なキャストができるが、最大飛距離は50m という人と
②75%正確なキャストができるが、最大飛距離は80m という人
この2種類の人では最終的に釣果が伸びるのは②の人だそうです。
ロックフィッシュはブラックバスなどに比べ完璧なキャストでポイントを攻める必要がなく、どれだけ「人が攻めていないところを打つ」かが重要となるそうです。飛距離が伸びることで単純に攻めれるポイントも増えるということで釣果に差がでます。

人が攻めた後竿抜けを攻めれる事はオカッパリにおいてかなりのビハインドになります。
飛距離を伸ばす方法
飛距離を伸ばす有用性がわかったところで、ではどうやって飛距離を伸ばすか。塩津さんは以下の方法を教えてくれました。
「遠投フォームを改善する」
技術的な面で飛距離を向上させるには飛距離がでるフォームを覚える事だそうです。
まず始めに、遠投する時、タラシを普段より長くする。塩津さんは遠投したいときは普段よりタラシを50~60cm長くして投げているそうです。
そして投げるときのフォームも手首のスナップだけで投げるのではなく体をひねり腰を使い投げるそうです。
実際会場で塩津さんが遠投フォームを見せてくれました。
が、これを文章で表現するのが難しいですがイメージは野球のバッティングフォームのようにキャスティングしていました。
ロットを降る軌道が半円を描くように振りぬいていました。
塩津さんによると次の釣りビジョンの「鹿児島キジハタロックフィッシング」で遠投フォームを披露しているそうですので、それをチェックするのがいいと思います。
この遠投フォームは2,3回の釣行では、すぐに成果はでないそうです。
体が慣れるまではうまくロットに力を伝わせれず効率良く投げれないので自分のものになるまで練習してもらいたいそうです。
次に飛距離を伸ばす改善策として、
「タックルを見直す」
例えば現在7ftのロットを使用しているのであれば9ftロットを使ってみる。
回転力の高いリールを使用する。またグリスアップをする。
ラインにいたっては細いラインを使用する。
これを行うことで飛距離も十分伸びるそうです。
大きな魚を釣りたい!~大物を釣るときのちょっとした裏技~
大きい魚を釣りたい!
恐らく塩津さんのセミナーに来て誰しも塩津さんの大物釣りメソットを聞きたいと思っているでしょう。
塩津さんが大物を釣るときに意識している方法を話してくれました。
「ビックフィッシュは少ない労力でエネルギーをとりたいため、大きいものを食べる。ビックフィッシュ・ビック理論があります。なので1年中イールを投げるストロングスタイルは理にかなっています。しかしイールだけを投げ続けても坊主がしょっちゅうということもあります笑」
と語る塩津さん
そこで魚の生態パターンを考慮して攻めるのがいいそうです。
塩津さんはシーバスやブラックバスのテスターの方々と「大物を釣る一番の方法はなんなのか」という話題を討論したところみんなそろって同じ結論に達したそうです。それは、、
「ルアーの動かし方・サイズ」
だそうです!
これはシーバスだけでなくブラックバスやロックでも同じだそうです。
大物に有効な動かし方とはどういう動かし方かというと
あんまりルアーを派手に動かさないこと
具体的にはどういうことか。塩津さんはシーバス釣りで例えて説明してくれました。
ミノーを投げてトウィッチをする。
その時にトウイッチで出た波動(小刻みな波動)は長年生きてきた魚からすると違和感しかない波動に感じるそうです。
要するに生物界において、こんなトリッキーな波動を出す生き物なんていない!これは餌ではない!
と感じるそうです。
逆に小さい魚はそこまで知恵がないため活発に反応するそうです。
なので大きな魚を釣るには小刻みな波動を出さない「デットスロー」がいいそうです。
大きな魚の心理で安心して捕食できるシチュエーションは「魚(ベイト)が気づいていないとき」つまりベイトがゆっくり泳いでいるとき。
逃げ惑っているベイトは追いかけるのにも体力がいるし下手したら捕食できない可能性もあります。
魚が大きくなればなるほど、無駄な捕食活動をしなくなるそうです。
なので派手な動きはNG。
デットスローで動かすのがいいそうです。
ワームでいうとホッグ系のワームはイールに比べ水を動かす波動が少し小刻みなため、イールの方がいいそうです。
次に大物を狙うときのアクションの仕方についても解説してくれました。
先ほどの話より大物は細かな波動に違和感を感じるため小刻みな波動を抑えて狙うのがいい事から、それはワームのアクションだけでなくリフト&フォールのアクションにも言えるそうです。
小さく小刻みなリフト&フォールは細かい波動がでるそうです。特にリフトからフォールに変わる瞬間。
このときにでる波動が大物に違和感を与えるそうです。
なのでこのリフト&フォールの幅を大きくかつゆっくりアクションするのがいいそうです。

魚の嗅覚は犬並み!? ~番外編~
魚の嗅覚は犬並みに聞くそうです。
これは塩津さんから聞いた話ではなくバークレイのブースにいた担当の方から聞いた話です。
2名のテスターの方が新作ワームの実施試験で釣りをしていたそうです。
実績でいくとAテスターの方がよく釣るテスターでBテスターはAテスターほど釣れる人ではなかったそうです。
しかしある夏の日、Aテスターがまったく釣れないのにBテスターは釣れているという結果に研究員が不思議に思い二人の行動パターンを観察したところAテスターは時折「日焼け止め」を塗っていたそうです。
そしてその日焼け止めがついた手でワームを触ったことで、魚が日焼け止めのニオイに反応してバイトしなかったそうです。
そこで塩津さんに質問したところロックフィッシュも同じだそうです。
極端な話大物はタバコを触った手でワームを触ったらそれだけで、違和感を感じるくらい嗅覚が発達しているそうです。
小さい魚や視覚・波動で反応してくる魚なら釣れるそうですが嗅覚で餌を探している魚には影響をあたえてしまうそうです。
終わりに
以上が今回のセミナーで塩津さんが話してくれた内容でした。
他にもお客様の質問コーナーで
①激シブな状況下でポイントを変えず粘って何とか1本あげる方法を教えてください!
②日本海側でのロックフィッシュの釣果を上げる方法を教えてください
③激しい根を回避しながら探る方法を教えてください
などの質問に丁寧に答えてくださりました。
とても勉強になることばかりでした。
この内容も中身が濃くたくさん書くことがあるので次回の機会で書きたいと思います。
塩津さんから教えてもらったメソットを早速活かして
私もこれからのロックフィッシュハイシーズンを楽しみたいと思います!
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