はじめに
前回の海水魚の飼育ステップで「水槽の準備」について解説しました。
今回はその水槽に注ぐ海水の準備方法をご紹介します。

海水の準備方法には大きく分けて2つありますので、それぞれの方法をご紹介いたします。
自分に合った方法で海水を準備するといいと思います。
海水準備方法
意外とおすすめ!現地から採取してくる
まず初めに紹介する方法は「海から海水を汲んでくる」です。
これは読んで字のごとく、海から海水を調達するというシンプルな方法です。
ここで海から調達するにあたって簡単なポイントをご紹介いたします。
①海水を汲む道具

海水を汲むときに便利なのが紐のついたバケツがお勧めです。
これは釣りでもよく使用される釣具店やホームセンターなどにも売られているモノです。
これで海水を汲むと良いと思います。
また水槽のサイズにもよりますが、必要な海水を入れておく容器も必要になります。
私は上の写真のようなポリ容器(20L容量)に海水を汲みます。

必要な海水を汲んだらそれを持ち帰ります。

私の場合は60cm水槽用で20L×3容器ほど持ち帰っています。
20L×2容器分を水槽に入れて、残り20Lを換水用で予備で持ち帰っています。
また水を汲む場所にもポイントがあります。
水を汲むときは極力、潮通しが良い海水を汲んできましょう。
淀んでいる海水は細菌やゴミなどが溜まっている可能性があります。
下のように海面に泡が溜まっているような所は潮通が悪いので避けましょう。

このような泡の溜りが少ないエリアの海水を回収するといいと思います。

メリットとしてはバケツや容器が無ければお金がかかりますが、海水代がタダという点です。
また海から調達した海水にはバクテリアが含まれているのも大きなメリットです。
バクテリアに関しては違う記事で後ほど詳しく書きますが、海水魚飼育において一番難しく重要な項目がバクテリアになるのですが、
「海水の素」から作られた海水にはバクテリアが含まれていないので、海から汲んできた方がバクテリアも無料で採集できるのでお勧めです。
海水の素から海水を作る

こちらの方法は「人工海水の素」を購入して海水を作る方法です。
人工海水の値段はクオリティや海水の量などで変わりますが、60cm水槽で必要な海水の素は100Lもあれば足りると思います。
以下に海水の素からの作り方を紹介した動画を添付します。
人工海水のメリットは海から遠い内陸の人でも海水を調達できるという点です。
また現在市販されている海水の素は純度も良く不純物がほとんど含まれていません。
そのため綺麗な水を保つなら市販の人工海水から作るものを使用するのがお勧めです。
さいごに
いかがでしたか?
海から近い人やお金に余裕が無い人は、海から調達する方法はとても効率の良い方法といえます。
しかし人工海水から海水を作るのも決して悪い事ではありません。
そこは、使用する本人の適した方を選ぶといいと思います。
次回はフィルターについて書きたいと思います。
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