【初夏ハイシーズンロックを狙おう!】晩春~初夏・梅雨のアイナメのシーズナルパターン

はじめに

5月に突入し、気温も最高気温が20度を超えるようになりましたね!

そして水温も徐々に上がってきて、東北近辺の海水温も12度前後まで上がってきました!

ロックフィッシュも水温が15度を超えると、いよいよハイシーズンに突入します。

例年6月中旬前後になると、最低気温も12度を下回る事が無くなると、ロックフィッシュも餌を求めて続々とシャローに魚が入ってきます!

今回はこれから始まる「初夏ハイシーズン時のシーズナルパターン」についてお話しようと思います!

最後に解説動画も添付しましたので気になる方は是非ご覧ください!

注意点

ロックフィッシュには1年間を通じてハイシーズンというのが2回訪れます!

それが

①初夏のハイシーズン
②冬のハイシーズン

になるんですが・・・・

 

ここで一つ注意点があります!

 

この2つのシーズン期は両方ともシャローエリアに魚が入ってくるんですが、シャローエリアにはいってくる「理由」がそれぞれ違います!

 

なのでシャローエリアと言っても、冬と初夏で同じシャローエリアに入ってくるとは限らないんです!

 

ロックフィッシュが

冬のハイシーズンにシャローエリアに入ってくる理由は「スポーニング(産卵)」をするために入ってきます。

なので産卵のしやすいような潮当たりが強くなく、ワンドになっているようなシャローエリアに入ってきます。

 

一方でこれから始まる「初夏ハイシーズン」のシャローエリアに入ってくる理由は「餌を求めて」入ってきます!

 

初夏のロックフィッシュのベイトは冬の甲殻類とは異なり「フィッシュベイト」がメインになります。

この時期の主なフィッシュベイトはウミタナゴやイワシ・コウナゴなどになります!

これらの魚は水温やエサにもよりますが、半島の先端の潮通しの良いエリアや岬の先端などサラシの効いている溶存酸素が豊富なエリアを回遊したりしています。

なのでこの時期は潮通しの良い多少サラシなどがきいているようなエリアに着くようになります!

 

なので「冬のシーズンにあのシャローエリアで釣れたから、初夏も同じシャローエリアで釣れるかもなあー」と一緒に考えると釣れない可能性があります!

そのシャローエリアは産卵に適したエリアかもしれませんが、初夏のベイトが回遊してくるエリアとは限らないからです!

その点に注意してポイントを選んでくださいね!

 

初夏シーズンの魚の動き方解説

この季節のロックフィッシュの動きとしては、大きく分けると3パターンにわけることができます!

それが・・・・

①冬にシャローで越冬していた「居着き個体」
②ディープエリアで越冬し、水温が徐々に上がるとシャローエリアに移動してくる魚
③ベイトフィッシュの動きに合わせて動き回る「回遊」タイプ

になります。

 

それぞれの特徴について解説しますね!

 

①冬にシャローで越冬していた「居着き個体」

この「居つき個体タイプ」は冬の時期や春先もディープエリアに移動せず、シャローエリアやミドルエリアで活動していたタイプです。

そのためシャローの水温に体が慣れているため、早い時期からシャロー帯で餌を活発に追いかけるタイプになります。

ハイシーズン初期で釣れるのがこのタイプになります。

しかしこのタイプは単体で行動しているタイプなので、連発で釣れる事はあまりありませんが大型の魚が多いです。

他のタイプのアイナメよりも早い段階でシャロー帯に入っているため、海草が密集するエリアやベイトが多くたまるエリアなど1級ポイントに居る事が多いです。

そのため捕食している餌は主に「カニ・エビ・ハゼ類」を捕食している傾向が強いので、狙うときはホッグ系ルアーやハゼ系のルアーを海草帯に攻める形が有望になります。

海が荒れてもディープに避難するのではなく、強い波をシャットアウトできるエリアなどに避難するので、海が落ち着くと、すぐにシャローエリアに戻ってきます。

 

要点をまとめると

  • シーズン初期から釣れる
  • 大型個体が多い
  • 海草エリアや潮通しが良いエリアの1級ポイントに居る事が多い
  • 群れで動いていないので、連発で釣れる事はあまりない

 

②ディープエリアで越冬し、水温が徐々に上がるとシャローエリアに移動してくる魚

このタイプがこの時期に一番多いタイプとなります。

冬に水温が下がり、水温が安定したディープエリアに移動し、水温が15℃になり、シャローに移動してきます。

しかしディープエリアに冬~春と長い期間いたため、「居つき個体」と異なり、シャローエリアの水温に慣れていない個体が多いため、すぐにシャローエリアには入らず、離島周りや沖磯などシャローの近くのミドルエリアで体をシャローに慣らす準備に入ります。

そしてシャロー帯の水温に体が慣れてきたところで、シャローに入ってきます。

またこのタイプは、シャローの水温が気温変化や時化で急変したときは、すぐにディープエリアに逃げ込む傾向があるため、このタイプのアイナメはシャローエリアとディープエリアが隣接しているエリアに陣取ります。

このタイプは主に小型~中型個体がメインになります。

餌はシーズン初期はゴカイ類などの虫系を捕食し、シーズン後半なるとカニ類などの甲殻類を捕食する傾向が強くなります。

ディープ越冬個体パターン特徴】

  • この時期に一番多いタイプ
  • 群で行動しているものが多い
  • 水温が低下するとディープへ避難する
  • シャローとディープが隣接するエリアに居る事が多い

 

③ベイトフィッシュの動きに合わせて動き回る「回遊」タイプ

水温が15℃を超えてくると海の中には沢山の生き物が現れます。

中でもイワシ・ウミタナゴ・コウナゴなどの群れが見られるようになります。

この時期になるとアイナメは普段食べている甲殻類からフィッシュベイトを食べるようになってきます。

このタイプはベイトが多いエリアに陣取るようになります。

そのため、そのエリアからベイトが居なくなるとアイナメも居なくなります。

ベイトフィッシュパターン特徴】

  • ベイトの動きに合わせて棲家を移動する
  • 甲殻類より魚類をよく捕食する傾向が強い
  • ベイトがいないエリアには居ない

 

初夏ロックにお勧めなワーム

フィッシュベイトが接岸するまでは、基本的に甲殻類をメインに捕食します。

そのためシーズン初期はパルスクローなどの甲殻類ルアーがお勧めになります。

そしてフィッシュベイトが接岸してきたら甲殻類ルアーの他に

フィッシュベイトに似せたルアーが有効になります。

パルスワームやグラスミノーなど(上記写真)がお勧めになります。

またこのフィッシュベイトの鱗のフラッシングなどもあるので、キラキラ光るワームやメタルジグなども有効になります。

 

初夏にお勧めなワームアクション

この時期は「ベイトフィッシュ」を捕食するタイプと「甲殻類」を捕食するタイプがあります。

ベイトフィッシュを捕食するタイプを狙う場合のアクションは、基本的には高いリフト&フォール。

または高いリフト&カーブフォール高いリフト&スイミングが有効になります。

 

極力フォール時間を長くするのが重要になりますので、普段使用しているシンカーより少し軽いものを使用したり、ジグヘッドリグを使ってみたりするといいかもしれません。

 

初夏アイナメ解説動画

 

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ABOUTこの記事をかいた人

岩手県一関市出身。 秋田・岩手をメインに釣りをやっています。ロックフィッシング・シーバスフィッシング・バス釣りをやっています。 釣りの他に釣魚の飼育・アクアリウムも20年ほどやっています。 釣りや魚の飼育方法について主に記事を書いています。