はじめに
ロックフィッシュのメインフィールドは簡単に言ってしまえば、海底に「障害物(ストラクチャー)」があるところです。
ロックフィッシュが身を隠せれるようなストラクチャー、例えば「テトラ」や「ケーソン」・「沈み岩」などがあればどんなフィールドでもロックフィッシュは潜んでいます。
そうなると砂浜や堤防・磯場などほとんどのポイントがロックフィッシュのポイントになります。
今回のこの記事では代表的なロックフィッシュのフィールドの中の1つでもっともアクセスしやすい「堤防」についてご紹介をします。
堤防

ロックフィッシングでもっともアクセスがしやすくロックフィッシュがコンスタントに釣れるポイントは「堤防」になります。
しかし堤防といってもどの堤防でもたくさん釣れるわけではありません。
ロックフィッシュが沢山居る漁港もあれば、あまりいない漁港もあります。
その差はなんなのか?
それには色々な要素があるのですが、ロックフィッシュが沢山いる漁港の共通点には
「ロックフィッシュが生息しやすい要素が沢山複合している」ことです。
ロックフィッシュの餌であるカニが沢山いる漁港でもロックフィッシュが隠れる場所などが無ければあまり生息していません。
餌も沢山いてかつ隠れられるスペースが沢山ある堤防ほどロックフィッシュは沢山います。
以下に紹介する要素が多く複合する堤防ほどロックフィッシュが多く潜んでいます。
ぜひそのような複合されている堤防を探して釣ってみましょう。
①潮の通しの良さ
魚が多く集まる要素の一つとして、潮の通りが良い場所が挙げられます。
潮の通りが良い場所というのは新鮮な空気がよく循環される場所という事になります。
人も風通しの良い場所が居心地が良いのと同じ道理になっていると思われます。
では潮通しの良い場所はどうやって見分けるかというと、水面に泡がいつまでも浮いている場所やゴミが溜まっている場所は潮の通しが悪いポイントになります。
このような所にはあまり魚はいません。

上の写真は潮の通しが悪い一例になります。写真内の中央のようにいつまでも泡が漂っているポイントはあまり潮通しが良い所ではありません。
潮通しが良いポイントは泡が発生してもすぐ消えたり、沖の方に流されていきます。
このような現象が起こるポイントは潮通しが良い場所といえます。
以下が潮通が良い場所となります。

このように1枚目の写真の場所よりも泡の溜まっている量が少ないです。
このような場所は小魚なども溜まっている事が多く、ロックフィッシュに限らず色んな魚にとっても居心地の良い場所となります。

潮通しの良い場所は潮の流れが当たりやすい外洋側に多くあります。

外洋に突出したような場所は潮の流れが直接当たりやすく潮通しが良い所が多くあります。
②海草帯

海草が沢山生えている事もとても重要な要素になります。
海草はロックフィッシュが隠れるポイントだけでなく
ロックフィッシュが主食とする「エビ」や「カニ」・「小魚」などの隠れ家や餌にもなるので
海草が沢山あるポイントは生き物が沢山生息しています。
海草にも色々な種類がありますが、ロックフィッシュの好む海草は主に
ホンダワラ

コンブ

この2種類の海草が多く生えている漁港や磯場はロックフィッシュはじめ色々な魚の格好の住処となります。
海草帯は餌釣りよりもワーム釣りの方が向いています。
海草帯に潜んでいるロックフィッシュは活性が高い時は、海草の目の前に餌があれば、海草の中から飛び出してきて捕食しますが、
満腹時や活性が低いときは海草帯の外に餌があっても海草の中から中々でてきません。
こういう場合は海草の中をダイレクトに狙う必要があります。
しかしブラクリにイソメやグリルエビなどをつけて、海草内に入れると針などが海草にひっかかったり、海草に擦れて餌がとれたりなど、
なかなか餌釣りでは海草内を攻める事ができません。
一方ワームでは(※リグはテキサスリグ)フックが海草内に隠れるので、フックが海草にひっかかる心配はありません。
またワームの素材も餌よりも硬いので、海草に擦れてもワームはとれないのでちゃんと攻めきる事ができます。
③テトラ

テトラ帯といったら「ロックフィッシュのマンション」と例えられるくらいロックフィッシュの代表的なポイントになります。
しかしテトラ帯も全てのテトラ帯にロックフィッシュがいるわけでもありません。
テトラ帯も多く潜んでいるテトラ帯や全然ロックフィッシュが潜んでいないテトラがあります。
その差も上で紹介した①潮の流れが良いテトラ②海草が多いテトラなどの要素がたくさん複合されたテトラポットはかなり熱いテトラ帯といえます。
またその他にロックフィッシュが多く潜んでいるテトラ帯の要素として「水深がある」があげられます。
良い条件が揃ったテトラ帯でも水深があまりないテトラにはあまりロックフィッシュは潜んでいません。
また大物はあまり潜んでいません。

④沈み根

ロックフィッシングといったら海の中に沈んでいる根や石を見つけて、攻めるのが一般的です。
ですので単純に沈み根が多い堤防にはそれだけロックフィッシュが多く潜んでいるポテンシャルがあります。
以下にいくつかの沈み根のシチュエーションをご紹介します。
・沈みブロック(X型ブロック)

・沈みブロック

・大きな石

・建造物

⑤堤防際

堤防の際は意外な事に大型のロックフィッシュなども潜んでいる事があります。
他のポイント同様に堤防の際も「ロックフィッシュが好む条件」が沢山含まれている際ほど魚影が濃くなります。
際に海草や牡蠣殻などが付着していないつるつるした際などにはロックフィッシュはあまり付きません。
まとめ
以上の事からロックフィッシュは「どこにでもいるけど、どこにもいない」事がいえます。
ロックフィッシュが好きな条件がたくさん揃っていればそこに居ます。
しかしロックフィッシュが居そうな場所でも好きな条件があまり無ければ釣れません。
そのため、
ロックフィッシュの好きな条件が沢山あるポイントを見つける事が、ロックフィッシュの釣れるポイントを見つける近道となります。
またロックフィッシュは成長が遅い魚でもあるので繁殖に凄く時間がかかります。
小さいロックフィッシュや沢山ロックフィッシュを持ち帰ってしまうと、その場からロックフィッシュが居なくなってしまいます。
「この漁港すごくいいポイントなのにあまり釣れないな、、」という時はもしかしたら沢山ロックフィッシュが抜かれてしまって、いなくなってしまった可能性もあるかもしれません。
今後の未来のためにも無駄にロックフィッシュを持ち帰らずに必要数だけ持ち帰って、残りはリリースを心がけましょう。
それが今後ロックフィッシュを釣る上で重要な事に繋がってくると思います。
コメントする