アイナメシーズナルパターン!梅雨明け~盛夏(7月~8月)

はじめに

梅雨が明ける7月からお盆近辺までの8月中旬の盛夏期間。

この期間も前回の記事で紹介した

・アイナメシーズナルパターン!晩春~梅雨時期(6月~8月)

同様水温が18℃~20℃前後は、まだまだアイナメもシャロー・ミドルエリアで活発に活動する時期となります。

そして8月に入り水温が20℃以上に上回ってくると徐々にディープエリアを意識して徐々にシャローエリアからアイナメが居なくなってくる時期となります。

今回はそんな「梅雨明け~盛夏」時期シーズン終盤パターンをご紹介します。

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梅雨明け盛夏期のアイナメパターン

この時期のアイナメがポジショニングする場所をご紹介します。

 

パターン1: サラシができるエリア

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これからの時期アイナメがポジションをとるエリアは上の写真のような「潮が直接あたるエリア」・「波が入ってきてサラシができるエリア」

が有望になります。サラシはアイナメ以外の魚にも以下のような効果を与えてくれます。

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このため、サラシは酸素の供給が良い場所のため、溶存酸素濃度が高いエリアになるため、アイナメ以外の魚(イワシやアジなど)も集まりやすいエリアとなっています。

ここで溶存酸素濃度について簡単に触れさせていただきます。まず溶存酸素量とは水(海水)の中に溶け込んでいる酸素の量」を表します。

つまり溶存酸素量が多い(高い)ということは、その海の中に酸素が沢山含まれているエリアといえます。魚も酸素が沢山あるエリアは好きなため、溶存酸素量が多いエリアには色々な魚が居ます。

また、

溶存酸素量と水深と水温の関係を以下に紹介します。

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この図からいえる事は、溶存酸素量は「冷たいエリアでかつ水深が浅いエリアほど溶存酸素量が高い」という事が言えます。
言い換えると「夏は暑いので溶存酸素量が少ないエリアが多い」という事がいえます。
そのためアイナメは夏場は溶存酸素量が多いエリアに集まります。
それがサラシエリアとなります。サラシは波がぶつかり空気中の酸素を海の中に巻き込んでくれるので、酸素が豊富にあります。
しかし、どのサラシエリアにでもアイナメが居るのかというと、そんな事は無く、アイナメが好きなサラシエリアとアイナメが好まないサラシエリアが存在します。
アイナメが好まないサラシエリアとは水面に泡が溜まっているようなエリアは潮があまり効いていないサラシと言えるのであまり適していません。
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またこの要素以外にも、サラシが強すぎたり、流れが強すぎるエリアはアイナメも長く居る事ができないエリアなため、適していません。
どの位が強すぎるサラシか判断は難しいのですが、単純に陸まで波がかかりそうなエリアは「波・サラシ」が強すぎるエリアといえます。

【梅雨明け~盛夏パターンサラシパターン特徴】

  • 水温が20℃を超えてくるとサラシエリアにポジショニングを張るようになる
  • 溶存酸素量が多いエリアにアイナメは着く
  • サラシにもアイナメに適したサラシと適さないサラシが存在する
  • 泡がたまっているサラシやサラシが強すぎるエリアは適していない

 

パターン2: 島と島のスリットエリア

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サラシで有望なエリアの一つに「島と島の間のスリットエリア」はとても有望なエリアになります。

地形的にもアイナメに有望であり、また潮も効いているため夏シーズンならではの良いエリアといえます。

さらにこういうポイントで沖目がすぐディープエリアになっており、陸側はミドル・シャローエリアになっている地形の場合は1級ポイントとなります。

 

【梅雨明け~盛夏パターン島と島の間パターン特徴】

  • 潮が強すぎない島と島の間は有望ポイント
  • ディープエリアと隣接しているエリアはかなり有望

パターン3: アイナメがサラシにつくポジション

夏の潮が強いエリアではアイナメやソイによって着く場所の傾向が違います。

今回はこのサラシエリアのポジションを以下の図を使ってご紹介します。

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仮定として上の図のような方向から潮が流れてきたとすると、アイナメが着くエリアは潮が直接あたるエリアに着くことが多くなります(例外もあります)。
一方ソイは遊泳力がアイナメほど強くないため、潮が直撃するエリアではなく、潮が分散される岩などの裏側に陣取る事が多くなります。
またこの時期のアイナメは遊泳力が高いため、上の図でも時間帯によっては、ソイが着く潮裏にもつくので、一通り島や根の周りを攻めたり、時間をおいて同じ場所を攻めるのも良いと思います。

【サラシにつくポジションパターン特徴】

  • 潮が直撃するエリアにアイナメは着きやすい
  • ソイは潮が直接あたらないエリアに着きやすい
  • アイナメは遊泳力が高いので時間を変えれば回遊してくる時もある

 

 

居つきパターンの行動範囲は基本的に「ミドルエリア~シャローエリア」となります。

水温が12℃近辺、シーズン初期に釣りに行く場合、まず狙うべきポイントはミドルエリア。

ミドルエリアでアタリが無い場合はシャローエリアの1級ポイントや海草帯を狙ってみましょう。

全体的に居つき個体はサイズは大きいですが、数は少ないので釣り上げるのは大変かもしれません。

ミドルでもシャローでも1級ポイントを探して狙ってみましょう。

 

越冬個体は基本的に環境変化に弱いタイプが多いため、水温変化や塩分濃度などが急激に変化すると、その環境変化に耐え切れず、

環境変化の小さいディープエリアまで避難します。

ですので、このタイプを釣る要素としては環境変化があまり無いタイミングでシャローエリアをメインに攻めてみましょう。

 

 

梅雨明け~盛夏アイナメが釣れる要素

①溶存酸素が多いエリア

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上で述べたように、水温が上昇してくると酸素が海中に中々溶け込まなくなります。

そのため厚い上に酸素が少ないエリアには魚が居なくなります。

アイナメはロックフィッシュの中でも特に酸欠に弱い種類でもあるので、より酸素が多いエリアに居つくようになります。

そこで溶存酸素が多いエリアで釣れる時期となります。

具体的なポイントとしてはサラシエリアなど波が立ちやすいエリアが溶存酸素量が多いエリアとなります。

 

②海草が多いエリア

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海草は光合成をして酸素を出してくれたり、太陽光の日陰になるという意味で有望な要素になります。

しかしこの時期の海草は生え変わりがある時期でもあるので、海草が茶色くなって腐ってきているものや、水面に海草が抜けているエリアは逆に適していません。

「潮が効いていてかつ海草が生えているエリア」が有望となります。

③ベイト

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この時期もベイトは重要な要素になってきます。

アイナメが着いているサラシにはほとんど青物のベイトが溜まっています。逆に言えば青物のベイトがいないサラシには、あまりアイナメが着いていないことが多いです。目視できない事があると思いますが、ベイトがいなそうな、雰囲気のサラシはあまり期待できないと思います。

梅雨明け・盛夏ルアーアプローチパターン

次にこの時期のお勧めルアーとアプローチ方法をご紹介します。

 

お勧めルアー

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サラシエリアにはカニが多く潜んでいる事が多く、甲殻類もよく捕食しています。

カニが波にぶつかって海に沈んでいくようなイメージがアクションに演出されていると効果的な反応を示してくれると思います。

 

 

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フィッシュベイトに似せたルアーが有効になります。

パルスワームやグラスミノーなど(上記写真)がお勧めになります。

またこのフィッシュベイトの鱗のフラッシングなどもあるので、キラキラ光るワームやメタルジグなども有効になります。

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ルアーアクション方法

 

この時期は「ベイトフィッシュ」を捕食するタイプと「甲殻類」を捕食するタイプがあります。

ベイトフィッシュを捕食するタイプを狙う場合のアクションは、基本的には高いリフト&フォール。

または高いリフト&カーブフォール高いリフト&スイミングが有効になります。

またサラシを狙う場合は通常よりも重いシンカーを使わないと中々底をとれなかったり、思っていたようなアクションが出せない可能性もありますので、普段使っているシンカーよりも重いシンカーを準備しておいて下さい。

 

今回の時期のパターンも水温変化やベイトの動きに左右されるタイミングでもあるので、ディープ・ミドル・シャローと全ての水深が混在するようなエリアを選択すると良いと思われます。

この他にもアイナメのシーズナルパターンについて記載した記事のURLを紹介します。

ご興味がありましたらこちらもお読みください

・これからが本番!アイナメスポーニングパターン

・これからが本番!アイナメのスポーニングパターン その2

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

岩手県一関市出身。 秋田・岩手をメインに釣りをやっています。ロックフィッシング・シーバスフィッシング・バス釣りをやっています。 釣りの他に釣魚の飼育・アクアリウムも20年ほどやっています。 釣りや魚の飼育方法について主に記事を書いています。