アイナメシーズナルパターン!秋パターン(9月~10月)

はじめに

d0019260_23544080

 

9月に入ると、盛夏も終わり気温は少しずつですが下がってきます。しかし海の中はまだまだ夏状態。

水温が20℃以下になるまでは盛夏パターンと同じ場所にポジショニングをとります。

10月に入ると、水温も順調に落ちていき、アイナメはシャローエリアも意識するようになってきます。

今回はそんな秋パターンをご紹介します。

これから始まるロックフィッシュのスポーニングの初期の動きを詳しく解説しました

秋アイナメパターン

秋パターンは水温22℃より高いシーズンを初秋パターン。水温が20℃以下になったあたりから、秋パターンに分類します。

初秋パターン

%e3%82%a8%e3%83%aa%e3%82%a2

 

水温が22℃以上の初秋は海の中では、ロックフィッシュにとってまだまだ「夏」状態になります。

そのため水温が22℃以上の場合は前回の記事で紹介した「盛夏パターン」と同じになりますので、ここでは割愛させていただきます。

 

盛秋パターン

eria

 

水温が20℃まで下がってくると、ようやく海の中も「夏モード」が終盤に差し掛かります。

しかし水温が下がったとはいえ、適温と言える温度とは、ほど遠いため、シャローエリアにはまだまだ姿を現しません。

しかしぼちぼち秋のスポーニングに絡む動きの段階に差し込むので、ここでは盛秋の動きをご紹介いたします。

 

上の図のように水温が下がり、20℃以下になると、アイナメも徐々にディープからミドルエリアに上がって来ます。

この時シャローエリアに早く入ってくるのが「夏もディープエリアに避難しないでミドルエリアに残った個体」です。この個体は数は少ないですが環境変化に強い個体なため、水温変化にも早く対応できます。

そのため、ディープから上がって来る個体よりも早くシャローエリアで釣れます。

この個体の動きを上図の黄色丸で表します。

 

一方、赤丸で示したものは「ディープから上がって来た個体」になります。

こちらの方が割合は多くなるので、数釣りをするならこちらのパターンを頭に入れておく必要があります。

こちらのパターンの動きは、まず水温が落ちてきたら、ディープエリアとミドルエリアの境目あたりで、ミドルエリアの環境に体が慣れるまでステイしています。

そして体が慣れてきたら(1週間~2週間)、ミドルエリアの沖根や島周りに着きます。

こちらのグループは環境変化に弱いため、水温が急激に変化したり、塩分濃度が変わったりすると、水質が安定しているディープエリアに避難します。

そのためこのグループはすぐ逃げられる「ディープエリアが隣接するエリア」に集まります。

 

ですので、ディープエリアが隣接しているエリアはディープから上がって来た個体が溜まっている可能性もあるので、そのようなポイントを見つける事ができれば、かなりの数釣りを楽しむ事ができると思います。

この季節のキーポイントは上の2種類の居場所を探す事になると思います。

 

[su_note radius=”0″]【初秋・盛秋パターン特徴】

  • 環境変化に強い個体から徐々にシャロー・ミドルエリアに差し掛かる
  • 環境変化に弱い個体はすぐ避難できるディープエリアに逃げ込む
  • ディープエリアが隣接するエリアは有望
  • マズメ時が狙い時
[/su_note]

 

秋アイナメが釣れる要素

①水温

%e7%84%a1%e9%a1%8c

 

9月~10月はまだまだ水温が高い時期になります。年により水温の低下スピードが異なるので、何月から釣れるという表現が難しいのですが、基準は水温になります。

水温が22℃を切り出すと、環境変化に強い個体が徐々に浅場で餌を追いかける頻度が上がります。

また水温が20℃を切るようになるとディープエリアに居た個体も徐々にシャロー・ミドルエリアを意識するようになってきます。

そのためこの時期の魚は水温が一つの指標になるので、海水温のチェックが重要になってきます。

 

②海草が多いエリア

P6254360

 

海草エリアは通年を通してベイトが何かしら存在するので有望なポイントです。

特に夏場は日陰になったり、海草による光合成などによる酸素供給になるので、ロックフィッシュにとっても過ごし易いエリアと言えます。

③ベイト

%e3%83%a8%e3%83%84%e3%83%8f%e3%83%a2%e3%82%ac%e3%83%8b

この時期はロックフィッシュのシーズンとしては適していない時期になりますが、青物や他の魚の最適なシーズンになります。

そのため海の中には小魚やカニ・エビなどの甲殻類も豊富にいます。日によって何を食べているか変わりますが、活性が低い時などは甲殻類、産卵前の荒食いの時期はベイトフィッシュなどを捕食します。

そのため色々なパターンでヒットしてくるのと同時に、パターンを沢山もっていないといけない時期になります。

釣りに行った日に何を食べているか調べてみましょう。

 

秋のルアーアプローチパターン

秋にお勧めルアー

%e3%82%a8%e3%83%93

上でご紹介したようにこの時期は色々なベイトを捕食します。

活性が低い時などは甲殻類をメインに捕食します。

磯場やカニ・エビが多いエリアには甲殻類ルアーを選ぶといいと思います。

 

 

4

フィッシュベイトに似せたルアーが有効になります。

この時期は青物も多く、サラシエリアやブレイクラインあたりにはフィッシュベイトが溜まっている傾向が強いので、そのようなポイントでは

パルスワームやグラスミノーなど(上記写真)がお勧めになります。

またこのフィッシュベイトの鱗のフラッシングなどもあるので、キラキラ光るワームやメタルジグなども有効になります。

129715183405116105550_p1010999-720x540

 

この時期は一雨一荒れごとに気温が変化したり塩分濃度が変化しやすい時期となるため、釣果を望むなら2,3日天候が変更しない時期を選ぶのが重要になってきます。まだまだロックフィッシュには適した時期ではありませんが、ポイントを選べば釣る事ができます。

夏に比べ気温が下がり釣り人からしたら、だいぶ釣りやすい時期となりますので、足で稼いでがんばってみましょう!

 

この他にもアイナメのシーズナルパターンについて記載した記事のURLを紹介します。

ご興味がありましたらこちらもお読みください

・これからが本番!アイナメスポーニングパターン

・これからが本番!アイナメのスポーニングパターン その2

 

スポーニング関連の動画

シェアしてもらえると感激です(*^^*)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

岩手県一関市出身。 秋田・岩手をメインに釣りをやっています。ロックフィッシング・シーバスフィッシング・バス釣りをやっています。 釣りの他に釣魚の飼育・アクアリウムも20年ほどやっています。 釣りや魚の飼育方法について主に記事を書いています。