はじめに
2016年今年の秋は水温の低下が例年よりも遅く、
本来ならば今くらいの時期には産卵を意識したアイナメがノッコンでくるのですが、今年はまだノッコンできている場所が少ないです。
まだ今年はアイナメのノッコミシーズンに突入していません。
ですので、今回の記事は今からの時期に役立つ「アイナメスポーニングパターン」をご紹介いたします。
スポーニングパターン
この時期のアイナメのノッコミの大まかな流れを下に記します。
アイナメがスポーニングを行うエリアは、基本的に潮が緩い湾内で海草帯が多いエリアが隣接するエリアになります。
(例外もありますが。。)
上の図の①はノッコミでシャロー帯に入る前に滞在する「コンタクトポイント」といいます。
9月~10月の水温が高い時期は、アイナメは沖の水温の低いエリアにいます。
そして11月近辺になると水温が16℃~18℃になり徐々にシャローによってきます。
まず初めにアイナメはいきなりシャロー帯に入るのではなく、ディープエリアとシャローエリアの中間くらいにあるミドルエリアの岩礁地帯に着きます。
ここが「コンタクトポイント」になります。
まずここでシャローに入る前に餌を沢山捕食し、またシャローエリアの水温に体を慣らす「産卵準備期間」に入ります。
この産卵準備期間の主なベイトは
チカや青物などの小魚系のベイトとなります。
チカ
アジ
この時期のアイナメはかなり貪欲なので「荒食い」状況になっているため、コンタクトポイントに入るアイナメを見つける事ができれば、群れでいる可能性もあるので、数釣りも望めるかもしれません。
そして水温が低下してくると、いよいよシャロー帯のスポーニングエリア②に入ってきます。
そして大潮のタイミングでスポーニングがスタートします。
スポーニングが始まると、しばらく口を使わない時期に入ります。
産卵中や産卵が終わった直後は、アイナメは産卵に集中しているので、餌に興味を示しません。
ですのでこの期間(約1週間~10日間くらい)パッタリ反応が無くなる現象が起きます。
なので11月中旬などで「大きいアイナメが全然釣れない、、」という時はこのタイミングに入っている可能性も考えられます。
またアイナメのオスとメスで若干産卵の動きが異なります。
まずメスが先に動きだします。そして少し経ってからオスが動き出します。
ですので上の図の②でメスアイナメが釣れたらオスは①に居る可能性があると考えられます。
そしてアイナメの産卵は一気に産卵するのではなく、アイナメ第1陣グループ→第2陣グループ→第3陣グループと何個かのグループに分かれて産卵します。
傾向としては第1陣が一番大きいグループが入ってきて徐々に小さいグループになっていきます。
つまり大きい個体を釣りたい場合は第1陣グループを狙うのが良いです。
第1陣グループは50cm前後の個体になるため、スポーニングエリアで釣れたアイナメのサイズから、今は第何陣くらいが入っているのか考えます。
産卵が終わった後は、体力も消耗しており、機敏な動きができないので、捕食するベイトはカニ系やハゼなどの底にいて動きがそこまで早くないようなものを捕食するようになります。
2016年11月現在。
東北では恐らく「コンタクトポイント」近辺で「産卵準備期間」に入っていると思います。
そして水温の低くなったポイントからアイナメが入ってくると思います。ですのでこれから大型アイナメである「第1陣アイナメ」が接岸してくると思われますので、
大物を狙いたい人はこれからの時期がとても重要になってくると思います。
次回の記事ではGoogle mapや地図などからスポーニングエリアを選ぶコツなどを紹介していきたいと思います。
11月のシーズン初期の実釣動画一覧
こちらの動画は11月のシーズン初期のロックフィッシュの実釣解説動画になっています。
こちらも併せてご覧頂くとより一層釣り方やパターンのイメージが深まると思います。
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