はじめに
前回の記事では「アイナメのノッコミスポーニングポイント」を紹介しました。
前回の記事
今回の記事ではアイナメがノッコンでくる場所の選び方のコツについて解説いたします。
スポーニングポイント
スポーニングに適したエリアは上の図のようなポイントになります。(写真は一例です。)
さらに内湾部分をみていくと、①・②・③のポイントでスポーニングに入るタイミングや魚影・サイズなどに違いがあります。
まず図の①ポイントについて解説します。
北側斜面で南側を向いたワンドエリアになります。
このエリアの特徴はシーズン中盤から終盤にかけて魚が入ってくるエリアになります。このエリアは日照時間が長く、また親潮の影響を受けにくいので②ポイントよりも水温が高いエリアとなります。(②ポイントは親潮の影響を受けやすい配置にある)
次に②ポイントの特徴を解説します。
こちらは南側斜面で北を向いたワンドエリアになります。
こちらは①ポイントとは逆に日照時間が短く、親潮の影響を受けやすいポイントのため、①~③のポイントの中で一番最初に水温が落ちます。
そのため一番最初に魚が入ってくるポイントとなります。
しかし、スポーニングにあまり適していない条件もあるので(日照時間が短い・潮が強い)他の①・③ポイントよりもノッコンでくる数は少なくなります。
最後に③ポイントの特徴を解説します。
こちらは湾の最奥部分になります。湾内は半島先端部より水深が浅いエリアが多いため、水温の下がりも比較的早いエリアとなります。
そのためスポーニングも早く始まります。湾奥にあるため風・波の影響が小さく、ウネリの影響も少ない安定したエリアとなります。
そのかわり水深も浅いため、スポーニングにくる魚のサイズも少し小型になります。
以上を踏まえるとアイナメのノッコミパターンは
まずシーズン初めにアイナメがノッコンで来ているか確認する場合は、まず②の南側斜面で北向きエリアで魚を狙います。
その他に湾奥の③エリアの浅いエリアにも魚が入ってきている可能性もあるので、ここも攻めてみるといいと思います。
そしてアイナメがノッコミし始めシーズン中盤以降になったら①部分を攻めてみる
という流れでエリアを選択するといいと思います。
2016年11月14日
アイナメのノッコミ状況を確認しようと岩手県半島に調査しにいきました!
今回は堤防をメインで調査に行きました。
まずはじめに湾奥③を攻めて見ました。
湾奥のエリアではアイナメのアタリはありましたが、小さい当たりが多く、ノッコミ個体と関係ない個体が居る傾向でした。
よって14日時点では③ポイントにはまだ完全にはアイナメはノッコンで来てないと思われます。
次に②ポイントを攻めたところ、こちらもアイナメのアタリが多少あり、30cm前後のアイナメが釣れました。
この②エリアはもうまもなくノッコンできそうな雰囲気のある傾向でした。
そして最後の①エリア
こちらは完全に穴ハゼやキヌバリなどの小物のアタリしかなくアイナメはノッコンできている感じはしませんでした。
今回の調査を踏まえて、今年はアイナメのノッコミが異常に遅く感じます。
例年では今くらいの時期では②・③エリアではアイナメのノッコミが確認できていますが、今年は確認できませんでした。
それだけ今年の水温は高い事なんですね。
一方で今回調査したエリアは「堤防」がメインだったため、水温の低下が早い磯場などは、もしかしたら、もうノッコンで来ている場所があるかもしれません。
これからがアイナメハイシーズン時期に突入しますので、上のノッコミ傾向を踏まえた上で、是非大型アイナメを狙ってみましょう!
アイナメスポーニングシーズンの実釣り動画一覧
以下の動画は最新の2019年の10月~11月のスポーニングシーズンの動画です。
こちらの動画を併せて見るとより一層理解・イメージが深まると思います。
是非併せてご覧ください。
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