ロックフィッシュ図鑑②:ソイの生態、習慣、シーズンやシーズナルパターン

ソイとは

ソイとはクロソイやムラソイなどのソイ類を総称して呼ぶ時に使われます。種類にもよりますがソイは北海道から九州まで広く分布しております。ここではソイの中で有名な「クロソイ」「タケノコメバル(ベッコウゾイ)」、「ムラソイ」を紹介します。

左上:クロソイ右上:ベッコウゾイ左下:ムラソイ右下:マゾイ(これらを総称してソイ)

クロソイ

クロソイ

出展:Google画像より

全長:20cm~65cm

クロソイは沖縄を除いて北は北海道、南は九州までと幅広く分布します。クロソイもアイナメ同様、北に行けば行くほど魚影が濃く、大型になります。また順応性が高くシーバス程ではありませんが、河口まで進出してきます。捕食レンジが広く日中は日陰や穴の中に居ますが、夜になると穴から出てきてトップレンジまで遊泳するほどレンジが広くなります。

シーズン

クロソイシーズン表

釣る地域にもよりますが、クロソイは基本的に終秋~始春までがシーズンとなります。

また1月~4月は数が減りますが大型個体が釣れる時期でもあります。

クロソイの高活性時の水温は12℃~18℃前後。

低活性時は12℃以下。

20℃以上になると適水温を求めてディープエリアに移動します。

通常は夜活性があがったときに狙うのが一般的ですが、濁りが効いた水域やテトラポットや穴の中など太陽の光をさえぎれるところに日中は潜んでいるので日中は逆にポイントを絞りやすいと思います。

タケノコメバル(ベッコウゾイ)

ベッコウゾイ

全長25cm~55cm

釣り人の間では「ベッコウゾイ」と呼ぶのが普通となっていますが正式名称は「タケノコメバル」といいます。

メバルという名前がついていますが、形としてはソイの仲間で容姿からクロソイ等と混同されやすい。

ベッコウゾイの他のソイとの大きな違いは生息地域が局地的ということ。

大型個体が多い地域は宮城県です。ついで石川県能登半島の富山県側となります。

本来は夜行性ですが日中でも問題なく釣れます。夜でも釣れますがクロソイと混生域では夜はクロソイの方が多くるれる傾向があります。

 

シーズン

ベッコウシーズン

ベッコウゾイは基本的に通年つれるのですが個体数が少ないこともあり狙って釣るのは中々難しいです。

大型を狙うとなるとやはりスポーニングの絡んだ10月末~12月あたりが狙い目となります。

夜になると多少遊泳するのでスイミングで広い範囲を狙って攻めるのがいい。

またスポーニングの時期はアイナメ動揺ディープエリアからシャローエリアに向かう途中のコンタクトポイントにステイするのでスポーニング時期の初旬はコンタクトポイントを探して攻めるのが効率が良いです。

ムラソイ

ムラソイ

出展:Google画像

全長15cm~40cm

ソイは一般的に北に行けば行くほど大型化する傾向がありますが、このムラソイに限っては寒流域よりも比較的温暖な地方にその生息域を広げています。

ムラソイは本種の他に「黄金ムラソイ」、「アカブチムラソイ」、「ホシナシムラソイ」の3亜種も知られます。

いずれもシャロー地帯を好む習性があり、ゴロタ場や小磯などの水深の浅い岩礁帯が住処となります。

大物は水深が多少あり岩盤岩がゴロゴロしたところにつく傾向があります。

こちらにソイの飼育・水中・捕食動画があります。

興味のある方はご視聴してみてくださいね。

 

シーズン

ムラソイシーズン

ムラソイは基本的に通年釣れて本来ソイ類がよく釣れる時期に少し釣果が落ちます。

ソイの中で一番遊泳力がないためストラクチャーや根をタイトに攻める必要があります。

基本は穴釣りがメインになる魚です。日中でも夜でも釣れます。

 

 

ポイント

ここからはソイのポイントを紹介していきます。

細かく意識すると種類ごとによって生息域が微妙に異なってきますが、ここでは主要なポイントを説明していきます。

 

ブロックの中

ブロック

日中は基本的にソイは穴の中に潜んでいます。

太陽の光が当たらないポイントを狙うとソイが潜んでいる可能性が高いです。

経験則ですが人工建造物(テトラポット等)よりも自然物(岩礁や根)の方が大物が付いている傾向が高いです。

 

 

堤防の際

堤防 際

堤防の際にもソイは付いてます。

堤防の際に海草が密着していたりえぐれている堤防の際が理想です。

堤防の際を攻めるときはソイは上下のアクションよりスイミング等で横のアクションで攻めるのが有効です。

ソイの堤防の際を攻める記事を以下にURLを張ります。興味のある方は参考にしてみてください。

デカイクロソイの狙い方

 

 

常夜灯周り

常夜灯

ここは夜限定のポイントとなります。

常夜灯で照らされている所にはだいたいいません。

光の境部分。明暗部に着きます。常夜灯はベイトがいないとソイも寄ってこないのでベイトの確認の上攻める事が重要となります。

 

 

船周り

船

ここも夜のポイントとなります。

船の下部分に付いている事が多いです。

表層をスイミングで攻めたりすると活性の高いソイがついていることが多いので狙ってみる価値は十分あります。

 

 

海草帯

磯 海草

海草帯周りもいいポイントになります。

しかし海草があるだけでは十分ではなく、海草+岩礁等の複合ポイントが適しています。

また潮が直接あたる海草帯の場合は潮の避けれる部分に付く傾向が高いです。

 

 

磯場

磯場なり

基本的ににソイは潮の流れが直接当たるところ、潮が速いところを好みません。

しかし磯場はロックフィッシュの住みやすい岩礁帯がたくさんあるため魚影も濃いです。

ポイントは潮が直接当たらないエリアにつきます。

 

 

磯 サラシ

具体的には上の図を例にすると矢印の方向から潮が流れてくると×印の潮の直撃を防げるところにつきます。

磯場は特にベッコウゾイなどが着きやすいポイントとなります。

テトラの中

磯 テトラ

テトラの中もロックフィッシュの住処として適したポイントになります。

しかし、だからと言ってどのテトラでもいるのかというとそういうわけでもありません。

 

ロックフィッシュがいやすいテトラ帯とは

①水深がそれなりにある

②適度に潮通しがいい

③ベイトがたくさん着いている

などの条件があげられます。

 

これが複合していればいるほどロックフィッシュの魚影が濃いテトラと思ってもいいとおもいます。

ゴロタ場

堤防 ゴロタ浜

ゴロタ場もロックフィッシュが隠れやすい岩がたくさんあります。

穴釣りが多くなるかもしれませんがムラソイなどが多く潜んでいる可能性が高いです。

ゴロタ場もロックフィッシュが居やすい穴等があります。

これもテトラ同様である程度水深があり潮の通りがあるところ(水面が上下に動くところ)です。

終わりに

ソイはヒットした後のファイトもすごく、また食味もいいことから人気のターゲットとなっています。

私がここで紹介した情報は、ほんの一部でネットや書斎でソイのメソット情報がたくさんあります。

 

わたしもまだまだ未熟なため勉強や釣りを通して知識を増やしていくたび、このページに情報を追加していきます。

皆さんにとってソイ釣りの約に少しでも参考になれば幸いです。

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    岩手県一関市出身。 秋田・岩手をメインに釣りをやっています。ロックフィッシング・シーバスフィッシング・バス釣りをやっています。 釣りの他に釣魚の飼育・アクアリウムも20年ほどやっています。 釣りや魚の飼育方法について主に記事を書いています。